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ゴールデンウィークを前に我想ふ。

満開の桜の下でござを敷いて、真っ昼間からどんちゃん騒ぎする。なんて正しい花見は残念ながら出来なかったが、今年の桜は開花期間が長くて道々で楽しめたからよしとしよう。しばしの間、目と心を楽しませてくれた我が家そばの多摩川土手の桜はすっかり散ってしまい、見事な新緑への準備中だ。その間はツツジやサツキ、写真の浜大根が見事に初夏を演じ始める。多摩川の土手沿いに住み始めてずいぶん長く浜大根を観察してきたが、ここ近年の勢力拡大は凄まじい。対岸の神奈川県側も白のじゅうたんが敷き詰められるように咲いていてキレイだ。反面、あと10年もしたら一体どこまで土手を占拠するか、楽しみのような怖いような。

かつて『昭和40年男』の編集に今よりもっと強く携わっていた頃は、ゴールデンウィーク進行という前倒しを乗り切った頃にちょうど葉桜が見頃を迎える。子供の頃から大好きだった僕は、以前読者さんと新緑を楽しむ“葉桜見”を仕掛けたことがあるほどだ。今年もトライしたかったが、僕の予定が微妙で見逃すことになったのがこれまた残念でならない。

9連休の方や5連休が取れる方は一体どんな予定を立てているのだろう。3日くらいの国内旅行を計画している方が多いとの記事を見かけた。子供が小さな頃はそんな苦労をしたが、30歳を過ぎた息子と老夫婦には無縁である。苦労をしたとはいえ、息子が小さな頃はあらゆる意味で余裕がなく、遊んでやった時間が少ない父親だったと反省することが多い。今更取り戻せないが、せめて一杯やろうと誘っても今となっては向こうが忙しい盛りである。そりゃそうだ、自分の30歳前後の忙しさを反省しているのだから。なんともバカバカしい話である。

早く孫の顔が見たい。息子にできなかった分可愛がってやる気合い十分なのは、僕が息子と遊んでやれなかった分を2人の爺さんがずいぶんと補ってくれたからだ。当時はほとんど休みが取れなかったゴールデンウィークに、僕に代わって彼らが大活躍してくれたことを思い出すと顔が緩む。早くに逝っちまった爺さんたちにできた、僕の唯一の孝行である。と、5月の連休を前にそんなことを想い出したりしている。

 

<プロデューサーのつぶやき>

自身が昭和40年生まれでもある初代編集長で、現在はプロデューサーとして活動中の北村が、思ったこと、感じたことを同世代へのメッセージを込めて書き連ねます。(本エントリーは、本誌ブログを再掲載したものです)