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一夜限りの男

うちに呼んだ一夜限りの男。

しんちゃんことしんやさん。

脊髄の海綿血管腫とかで、一時は車椅子で、今は杖をついて歩いていた。

別に私はそんなのは気にしなかった。

手伝うことがあれば手伝うし、必要ないならしない。それだけ。

2種3級だと言った。私は2種5級だけどね。

万が一のトキのためにオムツをしていたけれど、それも別に普通のパンツで、世間的に恥ずかしい想いをするよりは、自分のプライドもあるけれど、それが許すならば、オムツの方が良いと私は想ったし、そう伝えた。

ただ、えっちは出来なかった。自由自在にならないらしい。それも別に良かったよ。

問題は苗字を「オオツカ」だと名乗ったこと。

目を見て、私はすぐに「ウソ」だとわかった。

何度も聴いたけど、「オオツカ」だよと言い続けた。

私は自分で言うのもなんだけど、ウソを見抜く天才だと自分で想ってる。

帰り際、わざと「オオツカ」さんなら身分証明書見せてよと言ってみたら、それはそのうちねと言われた。

やっぱり「ウソ」。

寝てやる。

いろんな奴とまた寝てやる。

寝まくってやる。心底そう想った。

エイズでも梅毒でもかかって死ぬなら本望。

自殺じゃないんだからさ。寿命で片付けられるでしょ???

それでいい。

またやりまくってやる。

死ぬほど苦しくとも。

その方が楽だよ。

これが2度と会わない男との話である。

由羽