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元自衛隊員とタイの娼婦の自分探しのロードムービー・・・映画『バンコクナイツ』

『サウダーヂ』で注目を集めた富田克也監督の最新作を観ました。私は初めての監督ですが、3時間という長い作品でした。この作品は『サウダーヂ』を作った映画製作集団『空族』の最新作で構想10年の映画らしいです。

タイ・バンコクにある日本人専門の歓楽街“タニヤ通り”で働くタイの娼婦達と怪しげな日本人の欲望が渦巻く群像劇です。

主人公は元自衛隊員のオザワとタイの娼婦ラックの話し。2人は昔恋人関係で、偶然再会します。オザワはラックに会うためにも金が必要で、昔の上官からラオスでの不動産調査の仕事を貰います。

その時、ラオスとタイの国境の町ノンカーイ出身のラックが、家の事情で故郷に帰るというので、一緒にノンカーイまで行く事になります。2人がそこで見たのは昔からの国境紛争やベトナム戦争のまだ消えぬ傷跡でした。そんなロードムービーに、アジアの優等生とばかりは言ってられない、日本と楽園の国タイの関係と今後の真実が見えてくる映画でした。

今までカメラが入った事のない歓楽街タニヤでの撮影も見所でした。私もかつて見たことがありますが、雛壇にズラリと並ぶタイ女性達のエネルギーには驚かされました。

2016年製作の3時間2分の映画でした。